喫煙は様々な疾病を引き起こす危険因子の中で、自らの意思で取り除くことが可能なものであり、禁煙が重篤な疾病の発症率 および死亡リスクを減少させることには多くのエビデンスが確立されている。喫煙による疾患の罹患のみならず、再発や予後への影響も大きい。また、喫煙は喫煙者本人のみならず非喫煙者においても、受動喫煙を介して様々な疾患の発症頻度を増加させることが知られている。国民の命と健康を守るため、禁煙および受動喫煙防止のさらなる推進への取り組みが医療に携わる我々一人ひとりに求められている。
禁煙治療は遠隔医療が活用されており、さらにデジタル療法など新たなICTによる治療手段の開発が進む有効な応用分野である。日本遠隔医療学会は、禁煙 および受動喫煙防止・防煙の重要性を認識し、タバコのない社会を目指して禁煙推進活動に取り組むことを宣言する。
一般社団日本遠隔医療学会
(2020年6月運営会議にて承認)