市民の皆様へ
昨今の携帯電話網、インターネットや通信機器の発達で、直接対面せずとも医療を受けることが可能となってまいりました。今年(平成30年)4月からは保険診療としてオンライン診療が認められることとなりました。
そこで、日本遠隔医療学会では、オンライン(遠隔)診療をより安全に利用いただくために、利用者が注意すべき事項をまとめましたので、公開いたします。
なお、ここでいうオンライン診療とは、テレビ電話機能を含む通信機器を用いて医師と通話し、診療を受けることをいいます。以下の注意事項をご理解いただき、安全に利用されることを希望いたします。
平成30年3月7日
一般社団法人日本遠隔医療学会
会長 近藤 博史
オンライン(遠隔)診療を利用する場合の注意点(第1版)
- 原則
患者は医師と十分に話し合い、計画的にオンライン診療、対面診療と検査を組み合わせて利用すること。病状が安定しないときや変化したときは、対面診療を受けること。
- 機器利用
患者またはその家族等の支援者はインターネットと機器に習熟していること。利用前には、通信が良好に保たれる状態であるか確認すること。見にくい、聞きにくい時には遠慮なく伝えること。また、相手側の機器で同じように見え、聞こえているとは限らないので、自分の顔や声がきちんと伝わっているか確認すること。
- プライバシー
患者のプライバシーが保たれる場所で実施すること。同室者がいる場合には医師に伝えること。
- オンライン診療時
医師が得られる情報は対面に比べ少ないので、気になる症状などはあらかじめメモするなどして、なるべく全てを話して欲しい。患者の表情がわかるように、逆光は避け、顔を十分見せて欲しい。
- 血圧等の測定データ
患者が血圧、体重などを測定している場合、自分で取捨選択することなく、全てを伝えて欲しい。(例:血圧測定で何度も計測して、都合の良いものだけを伝えることは避けること。)
以上。
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